Construction

空気調和・給排水衛生・消火設備

空気調和設備


空調は「何を対象とするか」の目的によって2種類に分類され、人に対しての空調は「対人用空調」、モノに対しての空調は「産業用空調」と呼ばれています。
対人用空調はオフィス、商業施設、ホテル、病院や学校といった建物内にいる人が快適で健康に過ごせるようにすることを目的としています。当社では学校や公共施設といった多くの人が利用する施設を施工することが多く、主に対人用空調を目的とした施工が大半を占めています。
産業用空調とは主に工場、貯蔵庫、農園芸施設やデータセンターなどの建物内の空調設備で、生産・保管される物の品質管理や品質維持をするほか、工場の機械やサーバールームの端末機器類などの機能維持を目的としています。
一言に「空調設備」と言っても空調方式の種類や機器によって以下のように細かく分類されています。

中央空調方式(中央管理方式、中央熱源方式)

中央空調方式はセントラル空調方式とも呼ばれ、冷凍機・ボイラーといった熱源機を中央機械室や管理室に集約し、まとめてコントロールする方式です。
メリットとしてはメンテナンス性が高く、空気の温度調整を冷温水で行うことから設計の自由度が高いといったことが挙げられます。
ビルなどの建物全体の空調設定も一括で管理するため、パッケージ方式のように部屋やフロアごとの柔軟な温度設定はできませんが、冷暖房の効率が高く、エネルギーコストも削減できることも特長と言えるでしょう。
そのため、規模が大きく使用する時間や設定温度が各部屋・フロアで同じ施設におすすめです。例えば、大規模なオフィスビルや大規模総合病院などの施設への導入に向いています。中央空調方式はそこから、さらに「定風量単一ダクト方式」と「変風量単一ダクト方式」などに分かれます。

個別空調方式(個別管理方式、個別熱源方式)

個別空調方式はパッケージ方式とも呼ばれ、部屋やフロアごとに空調設備を設置する方式です。
中央空調方式のように中央熱源を持たず、熱源と空調機が一体化されている、もしくは冷媒配管で室内機と室外機を接続する構成となっています。
それぞれの設備は個別に操作することができ、部屋やフロアごとに温度や風量の調整も可能となることが特徴です。また、電源のオン・オフも部屋やフロアごとに切り替えられるため、使っていない部屋は空調をしないなどの調整が可能で、省エネ効果にもつながります。
そのため部屋によって使用する時間帯が異なる施設や、求められる温度が異なる店舗が集まる中小規模のテナントビルなどに向いている方式です。

どのように冷たい空気、温かい空気にするのかを見ていきましょう。
空調設備の種類と流体による分類は大きく分けて 4 つに分かれていきます。
全空気方式空気を用いて熱を移動させる方式です。室内の空気と外気を混合して室内に冷風又は温風を供給する空調方式です。
冷媒方式冷媒(フロンガスなど)を用いて空気の加熱・冷却を行う方式です。一般的なルームエアコンや業務用エアコンで用いられることが多い方式です。
全水方式冷水・温水を用い配管にて熱を移動させる方式です。空気を用いないためダクトスペースが不要なります。また空気の清浄度を保つための換気設備が別途必要になります。
空気・水併用方式空気と水を用いて熱を移動させる方式です。外気を取り入れるダクトが必要になりますが全空気方式よりは省スペース化できます。

どういった方式がいいのかなどはお客様のニーズにあわせてご提案をいたしますので、お気軽にご相談ください。

給排水衛生設備


給排水設備と衛生設備については別物と考えられる場合もありますが、基本的にはセットで考えてください。

給排水設備の特徴

建物に水を供給することや、建物から出る汚水を排水するための設備を給排水設備といいます。
給水設備では、住宅やオフィス、商業施設といった建物の内部に配管によって水の供給を行います。お風呂やキッチン、洗面所などでお湯を使う際に用いられる給湯設備も給水設備の一部です。
一方で生活排水あるいは汚水を流すための設備が、排水設備です。排水設備には、排水管や排水槽、浄化槽があります。
そして給排水設備は「屋内給排水配管工事」「屋外給水管引込工事」「屋外排水工事」の 3 つに分類されます。

衛生設備の特徴

衛生設備は、衛生面に重点が置かれている点が特徴です。
給排水を利用するにあたり、給排水を衛生的に使用するための設備についての工事が衛生設備です。
衛生設備の対象となるのは、水が出る蛇口やシャワー、浴槽、洗面所、キッチン、トイレなどがあります。
衛生設備は一般家庭だけでなく、公共施設や商業施設、オフィスなどの建物において必須となる設備です。

私たちは、生活をする中で水とは切っても切り離せない関係にあります。今後もより良い暮らしのために給排水衛生設備はなくてはならない工事と言えるでしょう。

消火設備


消火設備とは屋内消火栓・スプリンクラーなど、延焼防止設備の総称のことです。各設備は技術上の規格が消防法によって定められています。
消火設備の方法には様々あり、施設や建物用途により異なります。

屋内消火栓設備

放水量および有効射程が大きい為、消火器では消火不可能な段階の消火を目的として屋内に設置する設備です。一般には水源・加圧装置・起動装置・消火栓箱および非常電源等で構成されています。 人の操作により消火栓箱内に設置してある消火ホースを延長して大量の水を放射し消火する設備です。

屋外消火栓設備

建物の1階及び2階で発生した初期火災の消火及び中期火災にも対処し、隣接建物の延焼防止のために外部からの消火作業に使用する設備です。屋内消火栓設備と同様の設備で構成されています。
隣接建物への消火活動にも対処する為、屋内消火栓より水圧・放水量も多く、消火能力も大きくなっています。

粉末消火設備

消火剤として粉末薬剤を使用し、触媒作用によって消火する設備です。

スプリンクラー設備

火災により発生した熱などを自動的に感知し、天井面などに設けられたスプリンクラーヘッドから散水し、自動的に消火する設備です。 使用されるヘッドによって、開放式・放水式・閉鎖式(湿式 ・乾式 ・手動式)の3種類に分類されます。

水噴霧消火設備

スプリンクラーと同様、ヘッドから散水し、自動的に消火する設備です。特殊な噴霧ヘッドによりスプリンクラーより散水される水の粒が細かく、冷却効果と蒸気による窒息効果によって消火する設備です。

不活性ガス消火設備

消火剤として不活性ガスを使用し、窒息作用によって消火する設備です。消火剤がガスの為、消火後の汚染が少なく、電気絶縁性にも優れている為、通信機室・電気室等に用いられています。窒息作用があるため、消火剤放出による安全対策の徹底を図る必要があります。

泡消火設備

水による消火方法では適さない油火災等の消火を目的としたもので、泡ヘッドから放出された泡を構成する水の冷却効果と、油膜等を覆うことによる窒息効果により消火する設備です。

多くの消火設備では、定期点検が義務づけられております。当社では施工はもちろん施工後の点検なども行っておりますので、施工後も安心してお任せください。

八重洲工業へのお問い合わせは

八重洲工業へのお仕事のご相談、採用の応募はお気軽にご連絡ください